| Vol.1 '01 September (Part2 Columbus編) |
| ついに衝撃の秘蔵写真を公開!? |
ピッツバーグのホテルを出たのはまだうっすらと暗い朝の6時。前夜のカートの劇的な王座戴冠劇から7時間後のことだった。ホテルからバスに揺られること約40分。我々はピッツバーグ国際空港に到着した。今回は次の目的地オハイオ州の州都コロンバスへと行くのに、わざわざワシントンD.C.まで行き、そこで乗り換えねばならないという遠回りなルートだった。が、ワシントンD.C.ダレス空港行きの飛行機が飛ばないとのこと。こんなことはよくあるアメリカとはいえ、「RAW」を見るためにコロンバスに行かにゃあならんのですよ、私は。どうすりゃいいのと尋ねると、コロンバス直行便に振り替えてくれるとのこと。遠回りせずに、ラッキーと思ったが、本当にラッキーだったのはオハイオ州の州都コロンバスについてからだった・・・・・。
コロンバスの空港に降り立った我々を迎えたのは9月下旬とは思えない寒さだった(タクシーの運転手も今日は目茶苦茶寒いと言っていた。)。ホテルに着くと、プロレスファンと思しき10歳くらいの子供を連れた一組の家族が、ロビーの真ん中にあるソファーに座っているのが目に入った。「彼らもWWFを見に来たのか」と思いながら、チェックインの手続きを終え、エレベーターに乗り、部屋に案内されようとしたその時、閉まりかけた扉の向こう側に、小柄で長髪の、どこか見覚えのある後ろ姿が目に入った。扉の閉まったエレベーターの中で「Xパックだ!!」と興奮する私。案内された部屋に通されるや、すぐにスーツケースの中からカメラを取り出し、再びロビーへと降りていった。だが、すでにXパックの姿は無かった。残念と思いながらも、フロントの方に目をやると、背の高い黒人がチェックインしていた。振り返り、こっちを向いたその顔は、何とブッカーTではないか!リング上とは打って変わった物静かなたたずまいに、一瞬ブッカーかどうか迷ったが、私に近づいて来ているのは、まさしくブッカーT本人だった。おそるおそる私の拙い英語で「サインを下さい」と言うと、気軽にペンを走らせてくれ、しかも、一緒に写真までも撮ってくれたのだった。
テレビで見るより、数段格好イイブッカーT
しばらくすると、レフリーのティム・ホワイトも現れ、一緒に写真を撮った。そこでわかったのだ。私は幸運にもWWFの皆さんと同じホテルに泊まるのだということを。
とってもフレンドリーなティム・ホワイト
興奮している私の目の前に現れたのは、WWFに登場(復帰)したばかりのクロニックの片割れブライアン・アダムスであった。先ほどのブッカーTと違い、虫の居所でも悪かったのだろうか、あまり愛想が良くなかった。そのすぐ後に現れた相棒のブライアン・クラークはもっと機嫌が悪く、荒れているようにも見え、とても写真を撮ってくれそうにもなかったんで、写真は諦めた。やはり、ホテルはプライベートな場であり、写真を撮られたりするのは嫌なんだなあと思った。その時、エレベーターからJRことジム・ロスが、これまた険しい表情をして出てきた。
この時は何故この3人の雰囲気だけが他と違ったのかわからなかったが、帰国後、その理由がわかった。以下は私の推測だが、多分、クロニックは我々が見かける直前に、ホテルの一室でJRにクビを宣告されたのではないか?もし、前日のピッツバーグの時点で言い渡されていたら、クロニックの二人はコロンバスまで来ていなかったと思う。試合をしようと来たら、クビだと言われれば誰でも普通の精神状態ではいられないなと、今になっては思うのだが、そんなことはあの時点では知る由もなかった。そういう意味では、非常に貴重な写真とサインになったのではないだろうか(これからどうしようかとあせっているアダムス、クビを言い渡すという嫌な仕事を終えた後のJR、そして、ブライアンクラークという名前はもう使わなくなるかもしれないと思いながらも、サインするクラーク)。
解雇直後?のブライアン・アダムス
そのことを言った直後?のJR
そうこうしていると、ダッドリーズの2人が車から降りて、ホテルに入ってきた。ババレイ、ディーボンの順に写真、サインをしてもらった。ババレイは写真を撮る時に、お尻を触ってみろと言うので、触ると硬かった。ケツの硬さを自慢したかったのだろうか?日本から来たと言うと、2人とも驚いていた。
数分後、部屋に着替えに行っていた彼らが再びロビーに降りてきた。しかも、トミー・ドリーマーも一緒だった。ECW勢は仲がいいんだなと思っていると、ディーボンが私の方に近寄ってきた。「日本から来たんだよな?」と聞かれたので、「はい、WWFを見に来ました。」と応えると、「これ、昨日のUNFORGIVENでつけてた眼鏡だけど、君にプレゼントするよ。」と、あの白い、レンズの入っていない、ちょっと傷のついた眼鏡を私の目の前に出しました。私が「本当?」、「アンビリーバボー」と連呼すると、笑ってました。その後、彼らと数分間お話したのですが、「田中将斗選手は元気か?」とか日本にまた行きたいという様なことを言ってました(まさか3月に来ることになるとは思いもよらなかったが)。それにしても、本当に信じられませんでした。前日、観に行った試合でかけていた眼鏡を貰うことができるなんて。貰ったから言うわけじゃありませんが、ディーボンは気さくで、非常にいい人です。3・1の横浜アリーナはその眼鏡をかけて応援するよ、ディーボン!!本当にありがとう!!


ダッドリーズの2人と
ハードコア野朗のかけらなど微塵も感じさせないイイ人“He is HARDCORE”トミー・ドリーマー
その余韻に酔いしれている私を更なる衝撃が襲った。ストーンコールド夫妻が目の前に現れたのである。ストーンコールドは今までのレスラーと違い、もの凄く近寄りがたい雰囲気(オーラとでも言うべき)を出していた。我々のことには目もくれず、ホテルを出て行こうとする2人を走って追いかけた。サインをもらうことは出来たが、とてもじゃないが写真まで撮れる雰囲気ではなかった。正直言って、ストーンコールドは怖かった。でも、反対にデブラは優しかったです。そして、2人はストーンコールドの運転する白い車で、会場へと向かっていった(その日のRAWでは姿を現さなかったが)。
ストーンコールド夫妻サイン入りのWWFマガジン10月号
(クリックすると、サインの部分が拡大されます。)
それから、しばらくしてももう誰も来なくなったので、会場に行った。この日RAWが行われるNation Wide ArenaはNHLのコロンバス・ブルージャケッツのホームアリーナです。アリーナのすぐ脇にあるスターバックスでコーヒーを飲んでいたら、高校生くらいの若者3人に話し掛けられるが、全く何を言っているのか理解できなかった。ピッツバーグ編でも書いたが、WWFは子供のファンが本当に多い。ちょっと大きめのハーディーズやロックのTシャツを着ている姿はなんとも微笑ましかった。さて、試合の方はすでに日本でも放映されているので、ここでは省くことにします。
この日のメインはロックvsRVDのWCW戦でした。
試合が終わり、ホテルに戻ってきたのは夜11時半をまわっていた。夢よもう一度とばかり、昼間と同じようにロビーでホテルに帰ってくるであろうレスラーを待つ事にした。だが、しばらく待っていても誰も来ないので、部屋に戻ろうとした時、身体の大きいある人がホテルに入ってきた。“鬼軍曹”サージャント・スローターだった。この人がまたノリのいい人で、頼んでもいないのにヘッドロックをかけられた。
コブラクラッチをかけてもらえばよかったな・・・。サージャント・スローターと
次に現れたのは、“暴走狼”ジョニー・エースだった。日本から来たことを伝えると、「三沢さんは元気か?」とか、「小橋はどうだ?」などと逆に質問を受けた。やはり、日本のことは気になってるのかなと思うと、嬉しく感じた。現在のチャンピオンが秋山であることを伝えると、「秋山はGoodなレスラーだ。」と答えてくれた。最後に、私が「あなたと三沢さんの武道館でやった三冠戦はすごくいい試合でした。」と言うと、「負けたけどね。」と笑った後、「一度でいいから、あのベルトを巻きたかったなぁ。」としみじみと言っていた。私が「日本にまた来てください。」と言うと、「もうレスラーじゃないんだよ。」と答えた後、「うん、行くよ。」と続けて答えてくれた。
懐かしのジョニー・エースと、お得意のポーズで。
エースが行ったあと、AAことオレイ・アンダーソンやリッキー・サンタナなどスタッフがホテルに帰ってきた。と、その時、ある集団がホテルの前に到着した。ビンスだ!ビンス・マクマホンが私の目の前に現れたのだ。いや、ビンスだけではない。シェイン、ステファニー、JR、ヘイマンも一緒だ。それと、もう一人、ステフの横にいるのは欠場中のHHHではないか!試合以外でもステフと一緒に行動しているという事がわかった。だが、私は一目散にビンスのところへ行き、「WWFを見るために日本から来ました。」と言いながら、私が握手をしてもらおうと右手を差し出すと、彼はとびっきりの笑顔で私の右手をギュッと握り返してくれた。偶然とはいえ、まさか会えるとは夢にも思っていなかっただけに、私は興奮をおさえることが出来なかった。そして、「一緒に写真を撮ってもらえますか?」とおそるおそる聞くと、「あぁ、もちろん、いいとも。」と、しかも、私の肩に手までまわしてくれるじゃありませんか。とても天下の大オーナーとは思えないほど気さくに接してくれたのが、すごく嬉しかったし、感動せずにはいられなかった。本当にビンスは凄い人だと思う。まさか、ビンスと会えるなんて思ってもいなかったし、しかも、話もでき、一緒に写真まで撮ってもらえるなんて、今回は本当にラッキー以外の何物でもなかった。

いまだに信じられないビンスとの2ショット。
Vol.1 アンフォーギヴン’01 編 おわり
次は Vol.2’02ノーウェイアウト編
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